なんと言って良いかわからないが、書いてしまう

 地質学会で東京におります。久々の対面での地質学会で懐かしい面々とお会いすることができております。一昨日前日入りし、昨日の朝に無事発表も終わりました。学生の口頭発表もよかったです。

 

 昨日、会場キャンパスをふらついていたら、すごい懐かしい人に会いまして、近況などを聞いているうちに、共通の知り合いの話として、北大の学生時代の先輩を話題にしました。ところ、なんと数年前に亡くなられたと伝えられました。コンピュータに強く、プレートテクトニクスの球殻回転運動の英語の教科書を教えていただいたのみならず、Mathematicaを使ったプログラミングも教えてくださいました。沈み込むスラブの年代と変成作用の最大条件獲得のタイミングを検討する研究をされていました。ずっと研究室にいて黙々と研究されていたことが思い起こされます。ある日の飲み会の帰り道、札幌の地下鉄のホームで私は酔っ払って、その先輩に向かって、なぜか若造の人生訓を大声で垂れていました。

「他人は自分の鏡である!相手のリアクションを見て自分を知るんです!自分は何が好きで何が嫌いなのか、相手に反射させて自分を知るんです!そして相手のことも知ります。うおー!言いすぎましたすみません!」

というと、その先輩は真顔で

「いや言い過ぎなんてそんなことはない、本当にそうかもしれない。」

と言いました。人との関係を作るのが難しい先輩でした。こだわりのある、自分に厳しい方でした。悲しい話。

 

で、本日、東京にいる卒業生がご懐妊六ヶ月と教えてくれました!おめでとう!東京に前泊したので、その日の夜に一緒に遊んでくれる卒業生を募っていたのですが、多くの卒業生は今や立派な社会人となり、急なお願いに応じられないようなタイミングでお願いしてしまっていました。で、行けなくてすみませーん!っていうメッセージとともに、ご懐妊のことも教えてくれました。コロナ禍で絶対無茶はいかん。コロナ禍でなくても無理はいかん。それにしてもいやめでたい!幸せだねっ!産まれたら写真送ってね!必要以上に体大事にね!高知の木のおもちゃ送るね!と返信して、向こうからは安定したら高知に行きますねって言ってくれました。待ち遠しいですね。

 

嬉しい話が来て、悲しい話を思い起こし、際立つ。両方がごちゃっとなって、遠くの夕日を見る。宇宙ってなんだろな。人ってなんだろな。