Our paper accepted

 論文が受理されました。いえーい!

 今度の論文はこれまでにないものです。何がこれまでにないかと言うと、学生が第一著者で、本人の貢献度が高く、内容が卒論であるということです。学生は今修士一年です。まぁ、びっくりです。受理された雑誌はScientific Reports。Nature系です。日本だとNature系って受けが良いです。雑誌のランク付とも言われるインパクトファクターは4.3程度で、地球科学系で突出しているとは言えませんが、十分高いです。まじですごいです。

 卒論の時の議論も世界一級のレベルでしたが、あくまでも口頭でまとめる程度でした。これを国際論文にするとなると別のレベルでえらい大変なのです。まぁ、経験だからクソ英語でも一発自分で書いてみようか?ということで、一通り自分で書いてもらった後、英語を私が書き換えて、その上ネイティブ英文構成を受けて、えらいレベルの高い雑誌に投稿しました。ら、あえなくエディターリジェクト。それでも委員会に行くほどで、おしかった。レベルを下げてScientific Reportsに出しました。ら、なんとなくマイナーリビジョンで返ってきました。レビュワー1は真っ当な指摘で、返答もまっとうな感じにできたのですが、レビュワー2はモデル屋さんで、なんか見当違いのコメント多数で、困惑させられました。見当違いなので、真正面から答えられず、視野を広げてくれてありがとう、そういうこともああいうことも考えられるかもしれないけど、今回の論文にはそぐわないので今後の課題ということで・・・、でも視野を広げてくれてありがとうアゲイン、みたいな返答をせざるを得ませんでした。リバイスを投稿した後、またレビュワーに回ったということで、これは第二ラウンドもあるに違いないと身構えていたところ、なんと一発受理と相成りました。こんなことこれまでありません。曰く、

「今回の修正はめちゃくちゃ改善されているし、適切にコメントに回答されています。多くの読者に魅力的な論文と言えるでしょう。」

ですって。すごい。

エディターはショルツという地震断層岩研究の大家で、こんなすごい人にエディターをしてもらえただけでもありがたいのですが、その上、高評価で受理してもらえて幸せ至極です。

 人生には良いことも悪いこともありますが、こういう良いことがあるならば、いとおかし、です。ほかにも人生を語りたくなるいとおかしはいっぱいあるんですけども、今回はそんな中でも一言物申したい、いとおかし!