言わずもがななのですが

 昨日久々にポストしましたが、そういえば、その前のポストで3月にニュージーランド行くとか、書いとりました。もちろん中止です。新コロナウィルス の影響です。まったくもって状況が一気に目まぐるしく変わりました。特にヨーロッパ。

 実際、結構ギリギリまで行く気満々でした。3月14日に出発の予定で、私がキャンセルを決めたのは3月9日でした。しかし、その時でもニュージーランドの会議自体は開催予定でした。

 シップメイトに久々に会えるし、研究結果の議論もしたい。ものすごい行きたい気持ちでいっぱいでしたので、本当に苦渋の決断でした。なぜ、その苦渋の決断をしたかというと、前日に高知市内でまったく経路不明の市中感染が発生したからです。その頃高知で発生していたのは他県から持ち込みで経路がわかっている人(だと思っていたけど実際は違った)だったのですが、ついに感染経路不明が出た、と。欧米のアジア人差別も発生していました。日本はニュージーランドから入国拒否は受けておりませんでしたが、行ったら行ったで心証悪いんだろうな、ということで、キャンセルしました。

 すぐキャンセル手続きを行うも、格安航空券の旅行会社も大忙しらしく対応が滞り、ぎりぎりでキャンセルできるも、全額キャンセル料かかるということで、まるまる支払う羽目に。ホテルも新コロナのせいだからキャンセル料ゼロにしてとお願いするも、少なからず払うことになりました。このキャンセル料は研究機関がサポートしてくれました。

 その後、欧州でも感染が拡大し始めました。しかし本当にぎりぎりまで開催予定で、参加できない人はポスターの電子ファイルだけ送ってくれ、という依頼に対応するも、とうとう最後の最後で会議自体が延期となりました・・・。まぁ、ある意味、よかった。のかな?

 4月下旬の欧州地球惑星学会は中止、行くつもりはなかったけど共著で講演のあった5月韓国のアジアオセアニア地球科学学会中止、5月下旬のアメリカ地球惑星学会と日本地球惑星科学連合学会合同学会はなんとオンライン開催を模索中。

 といった感じです。

 

 新コロナウィルス の影響は凄まじいものがあります。世界中ですでに多くの方がなくなっています。また、経済的に破綻する業種、あるいは少しの減収が致命的になる弱者の生活保障が急がれます。このような濃い陰の一方で、微かな光があるとすれば、手洗いマスクのおかげでインフルエンザの死亡者が激減した、リモートワークが推奨され、オンライン会議で効率性が上がった・・・。割りに合ってないな。全然光が足りませんが、陰刺す光も見ないとやってられん、という他ない。早く世界が元どおりになることを祈ります。戻ったらいっぱいお金使うぞー!

新年度新コロナ

 新コロナウィルス の影響が大学に直撃しております。大学だけじゃなくどこもかしこも大変なことになっていると思います。私の関わっている大学からみの対応も、全国的にどこも似たような感じなのではないかと思います。

 3月中までは、ほぼほぼ普通に過ごしておりました。飲み屋に行かないくらいでした。高知ではしばらく新たな感染者も出ず、新コロナ慣れしつつありました。

 不思議なことに、オリンピック延期が決定した後に、感染者数が急に増加しています。陰謀論もありますが、私は3月の3連休のゆるみが顕在化したためではないかとも思います。

 で、新年度の大学の対応についても、その頃に方針を一度立てたのです。高知大学は2割が県内出身で8割もの多くの学生は県外出身。新年度は全国から帰省していた学生が大挙して戻ってきます。当初は4月の24日に授業開始となっていたのが、そのコロナ慣れの時期に重なって、4月17日授業開始と変更になりました。

 とはいえ、春のオリエンテーションや健康診断は実施せざるを得ない、と。どこか矛盾しておりますが、どうにもほっておくわけには行かない。特に新入生は履修登録の仕方を説明しなければならない。履修登録はオンラインで、パソコン配ってウィルス対策してシステムに登録しなければならない。これを対面なしでやるのは非常に難しいです。とはいえ、3月中旬くらいまではどこかのんびりムードでした。

 ところが、3月下旬から全国的に感染の第二波がやってきて、急速に広がっていきました。2倍になる日数が3月中は10日くらいかかっていたのが、今は4−5日で、ヨーロッパの爆発初期と似通ってきているとのことです。

 ということで、17日の授業開始以降もゴールデンウィーク明けまで対面授業は禁止となりました。とにかく授業は開始せよとのことでした。課題を与えるか、オンライン動画を作れ!とのことです。技術習得の実習授業は延期。

 ヨーロッパで感染急拡大のころの3月上旬にドイツ人大学教授の友達とメールでやりとりしたときに、ドイツでは新学期の授業はすべてオンラインだ、と言っていました。なるほどな、私もやってみよう、と思いまして、動画をちょろちょろ撮り始めました。実はオンライン授業のための動画作成には以前から興味を持っておりました。出張で休講にしても補講しなくて済むからです。私の授業は古い形式で、板書しながらノートを取ってもらって、身振り手振りをつけてのんびり喋るので、顔出しでやってます。恥ずかしいです。

 これを大学のオンライン授業システムにアップロードすればよいようです。すごい便利!動画再生だけしてどっか行っちゃってもわからないので、取ったノートを電子ファイルで提出する課題をセットでつけています。

 とりあえず、1回目の授業は完成しました。ほぼ90分のしゃべりと板書の授業。おっさんがひとりで喋っている授業動画に学生は耐えられるのでしょうか・・・。ほぼほぼ無編集なのですが、ちょっと詰まったところなどはカットして、とかだけでも一応確認のために動画を見なければならないので、すごい時間がかかります。間違ったところカットしてないかな、の確認のためだけです。

 ですが、良い機会です。これで来年以降、心おきなく出張できる、かな?あと、14回分作らねばなりませんが・・・。

2月後半

2月ももう終わるぅぅぅう。

 

12日に卒論終了後、14日は飲み友と飲み会、15日は二日酔い、16日は高知龍馬マラソン参加!

1ヶ月ほど前にバドミントンで足を痛めまして、歳のせいか治りが悪く、チクチク痛いままでした。今回は研究室の学生全員と研究室オリヂナルTシャツを着て走ることになっていたので、どうなるかわからないけど参加しました。痛み止めのバファリン飲みました。スタートは学生よりもだいぶ前にいました。オリヂナルTシャツの5人組を見かけるも、声かけせず。なんかはずかしー。天候は龍馬マラソン初の小雨。気温はやや寒い程度でした。

で、いざ走ってみると、まぁちょっと痛いけどなかなかいける。キロ7分から7分半のスローペース。このまま行ければ6時間切ってゴールだー!といつも序盤は思います。

が、15キロくらいから痛み止めが切れたのか急に足が痛み出しました。17キロで歩き始めまして、とりあえず1キロ歩いてみたところ11分。こらダメだー。どうせどっかの関門で時間切れになる。がんばって半分は行こうと、だましだまし走ったり歩いたりで22キロまで行きました。そこでもうリタイヤすることに決めました。ここまでに、10キロで一人学生に抜かれ、20キロで一人学生に抜かれました。で、22キロのところで後続の学生を待っていると、二人やってきました。

「あと半分頑張れー、俺はリタイヤするわー。」

聞くと、最後の一人は結構序盤で遅れているということで、会えずにバスでゴールの競技場に行きました。荷物をとって着替えて駅に戻るバスに乗って帰宅しました。今のテクノロジーはすごくて、ネットで学生たちがどの辺を走っているかわかります。最初の二人は余裕の時間でゴール、次の二人はまぁまぁギリギリの時間でゴール、で最後の学生はもう無理かなと思ったのですが、なんと制限時間数分過ぎたけど根性でゴール。すごい!私以外全員無事にゴールしました。もうちょっと頑張ればよかったかな・・・。

 

で、翌週はちょろちょろ仕事しましたが、あまりはかどりませんでした。今週は25日に国立大学前期試験対応、26日の昨日は研究室お疲れ飲み会でした。年度末に向けていろいろやらねばならないことたくさんあるのですが、逃避中です。

 

 最大のイベントは3月14日から10日ほどニュージーランドです。3年前のIODP航海の下船後研究成果発表会です。楽しみです。ポスターふたつ作らないといけない。

 業績もまとめなきゃならない。ほかにもやることあるあるー。忙しいはずなのですが、逃避中。

 

今年もまた卒論無事終了

 2月半ばは卒論の季節ぅう。

 昨日、無事卒論発表会が終わりました。みな、大変良かったです。何が良かったかというと、最後の成長の勢いですね。私自身、半分あきらめ入ってるところもあったのですが、なぜか最後はちゃんとできるという感じでした。

 ここ数年は超燃費指導しています。ある程度軌道に乗ったら私からあれしろこれしろ言いに行かない。学生が来るのを待っている感じです。来ないなら来ないで、自分のことやってます。そのほうが学生が自分で考えるようになって、社会のリーダーとしての経験を積めるような気がしてきました。卒論発表の最後の成長を見て、やっぱりちょっと放置ぎみがよいなと思いました。

 大学での学びとはなんでしょうね。指導教員が超燃費指導とか言っていいのか?放置とか、教員として怠けてんじゃないの?と思われる方もおられましょう。そうかもしれません。

 最後の成長ってどの辺で感じるものでしょうか?それはですね、私が言った論理をちゃんと学生が自分の頭で理解する、ということです。論理とは、ストーリーのことです。私が言えば伝わるようなものではないのです。なかなか聞いただけでは理解できないのです。自分で英語を読んだり、データを取ったり、計算したり、グラフを書いたり、それぞれのパーツがまずあります。そのパーツの定義、実験の手法の意味、物理次元、などなど、基本的に押さえておくべき知識があります。そのパーツがどのように論理的に組み合わさって、妥当な解釈へと導かれるのかの議論。これがストーリーですね。論理。これは、勉強ができるとかテストの点がよいとかとは別の次元です。キラリと光る自分らしさが現れます。

 テーマの重要性、そのテーマに関するこれまでの研究背景、その問題点の指摘、解決方法、基礎データの定義、紹介、議論、解釈、結論、という論理を理解して、12分で発表し、3分の予想外の質問に対応する。こういう学びは良いことではないでしょうか?

 最後の最後で卒論生はみなこれを自分の言葉で十分にやりました。ありがたいことです。

年末年始

みなさん、もはやあけおめではないですが、今年もよろしくお願いします。

 

 年末の米国学会出張、すぐさま東京出張、で関東に帰省して、新年に高知に戻ったら、すぐさままた米国出張、からの東京出張で、新年早々忙しかったです。疲れましたが、大変楽しかったです。飛行機たくさん乗ったわ。

 

 新年の米国出張は、国際海洋掘削計画の掘削提案書を評価する会議に参加するためでした。50人くらいだったかな?知っている面々が多くいて、大変楽しめました。評価は大変でした。6日出発11日帰国。で、連休挟んで14日からちょっと大学に初出勤したあと、16日から今度は東京出張。これは、新たな掘削提案書を作成するための会議に参加するためで、最初は個別の案件、二つ目は全体的な会議でした。帰ってきたのが21日。22日の昨日からようやく落ち着いて大学で仕事しています。

 卒論指導4件やばい、3月のニュージーランドの会議にむけて講演要旨2件執筆(月末締め切りだけど共著者チェックで今週中がベスト)、5月の地球惑星連合大会の講演要旨執筆(2月頭締め切りだけど、やっぱり共著者チェックで今週中がベスト)、今度の土日は筑波大と巡検、来週は元指導教員と打ち合わせ、などしばらくやばいです。とかいって、こんなこと書いているのは逃避です。あははー。集中力ない。

 

 2月頭に卒論提出、半ばに卒論発表。これが終われば一段落です。学生ちゃんがんばってー。

 

 7割くらい書いた論文が2ヶ月ほど放置中なんだけど、これもさっさと片付けたいな・・・。無理だけど。