新年度新コロナ

 新コロナウィルス の影響が大学に直撃しております。大学だけじゃなくどこもかしこも大変なことになっていると思います。私の関わっている大学からみの対応も、全国的にどこも似たような感じなのではないかと思います。

 3月中までは、ほぼほぼ普通に過ごしておりました。飲み屋に行かないくらいでした。高知ではしばらく新たな感染者も出ず、新コロナ慣れしつつありました。

 不思議なことに、オリンピック延期が決定した後に、感染者数が急に増加しています。陰謀論もありますが、私は3月の3連休のゆるみが顕在化したためではないかとも思います。

 で、新年度の大学の対応についても、その頃に方針を一度立てたのです。高知大学は2割が県内出身で8割もの多くの学生は県外出身。新年度は全国から帰省していた学生が大挙して戻ってきます。当初は4月の24日に授業開始となっていたのが、そのコロナ慣れの時期に重なって、4月17日授業開始と変更になりました。

 とはいえ、春のオリエンテーションや健康診断は実施せざるを得ない、と。どこか矛盾しておりますが、どうにもほっておくわけには行かない。特に新入生は履修登録の仕方を説明しなければならない。履修登録はオンラインで、パソコン配ってウィルス対策してシステムに登録しなければならない。これを対面なしでやるのは非常に難しいです。とはいえ、3月中旬くらいまではどこかのんびりムードでした。

 ところが、3月下旬から全国的に感染の第二波がやってきて、急速に広がっていきました。2倍になる日数が3月中は10日くらいかかっていたのが、今は4−5日で、ヨーロッパの爆発初期と似通ってきているとのことです。

 ということで、17日の授業開始以降もゴールデンウィーク明けまで対面授業は禁止となりました。とにかく授業は開始せよとのことでした。課題を与えるか、オンライン動画を作れ!とのことです。技術習得の実習授業は延期。

 ヨーロッパで感染急拡大のころの3月上旬にドイツ人大学教授の友達とメールでやりとりしたときに、ドイツでは新学期の授業はすべてオンラインだ、と言っていました。なるほどな、私もやってみよう、と思いまして、動画をちょろちょろ撮り始めました。実はオンライン授業のための動画作成には以前から興味を持っておりました。出張で休講にしても補講しなくて済むからです。私の授業は古い形式で、板書しながらノートを取ってもらって、身振り手振りをつけてのんびり喋るので、顔出しでやってます。恥ずかしいです。

 これを大学のオンライン授業システムにアップロードすればよいようです。すごい便利!動画再生だけしてどっか行っちゃってもわからないので、取ったノートを電子ファイルで提出する課題をセットでつけています。

 とりあえず、1回目の授業は完成しました。ほぼ90分のしゃべりと板書の授業。おっさんがひとりで喋っている授業動画に学生は耐えられるのでしょうか・・・。ほぼほぼ無編集なのですが、ちょっと詰まったところなどはカットして、とかだけでも一応確認のために動画を見なければならないので、すごい時間がかかります。間違ったところカットしてないかな、の確認のためだけです。

 ですが、良い機会です。これで来年以降、心おきなく出張できる、かな?あと、14回分作らねばなりませんが・・・。