技術の進歩は目まぐるしいですね。今やパソコンなしでは生活もままならない時代です。以下、私のパソコン遍歴をちょろちょろ語りたいと思います。
小学校高学年あたりだったと思うのですが、友達の市川くんがNECのPC-6601を持っていて、遊びに行った時にサラダの国のトマト姫とかをやって遊んだ記憶があるな。これが、私のパソコンとの最初の遭遇だった気がします。1984年に栃木博という博覧会があって、パソコンコーナーでロードランナーをやった記憶があります。となりで、エルゴノミクスキーボード(キーボードが両手に放射状にならんでいるやつ)の試し入力にも挑戦しました。子供時代の記憶は断片的ですが生々しいです。緊張しながらも静かに興奮したことを覚えています。
私が小学6年生のとき、3つ上の兄が電卓のでかいやつを友達から借りてきました。それは電卓ではなくて、プログラムが組めるポケットコンピューター(ポケコン)でした。どういう経緯か忘れましたが、その後すぐに自分のポケコンを持つことになりました。カシオのPB-110というやつ。私はこのポケコンに夢中になりました。プログラムを組めば、いろんなゲームができる!
最初に作ったのは説明書にあった数当てゲーム。ポケコンが乱数で出す数字を当てていくゲームです。0−99の数字を適当に入れると、答えはそれより大きいか小さいか表示して、すこしずつ解を狭めていき最終的に数を当てるというゲームです。その後、シューティングゲームやらバイクのレースゲームなどを作りました。
中1になって、親にパソコンを買ってもらいました。シャープのX1-Gという8ビットパソコン。最初に買ったゲームはハイドライド2だったような気がします。でもお金がないので、ゲームをしたかったら自分でプログラムを組むしかない。電波新聞社のベーシックマガジン(ベーマガ)を毎月欠かさず買って、そこに掲載されているゲームを入力して遊んでました。自分でもオリジナルのゲームを作ろうと、いろいろ勉強しました。だんだんとベーシックの遅さに嫌気がさして、機械語を勉強し始めました。中3の頃には8ビットパソコンの時代に陰りが見え始め、ベーマガ掲載のゲームも機械語が出始めていました。機械語の専門書から逆アセンブラでプログラムを読み始め、ギャラクシアンのパクリゲームをさらにパクったりしてました。中学最後の頃、技術の進歩で FM音源で音楽をプログラムすることが可能となり、ゲーム音楽を入力したりしてました。小中と吹奏楽部でトロンボーンをやってたので、中音の和音が好きでした。
ここまでで、パソコンとプログラムの基礎ができました。CPU、メモリ、外部記憶、出力、入力といったハードの構造、ベーシックインタプリタと機械語の基礎などです。
が、ここで情熱が冷めました。創作ではよくあることですが、途中の実験段階ではすごい面白いのですが、最後にまとめ上げるところがどうしてもめんどくさいのです。今でも論文の最後の仕上げのところがめんどくさいのと同じです。データが出て夢想するところまではすごい面白いんですけどね・・・。
高校に入ってからはほとんどパソコンでプログラムを組むことをしなくなりました。一応クラブ活動でパソコンやってましたが。部活は運動部に切り替えて、バドミントンに力入れてました。
大学に入って、卒論に入るころ、マッキントッシュに出会い衝撃を受けました。お絵かきソフトで絵を描くのが楽しかった。プログラムを組むことはほぼなく、アプリケーションを使ってできることが楽しかったですね。このころからネット通信にも手を出し始めました。インターネットが出始めで、e-mailを使い始めました。
インターネットもまた衝撃的で、ホームページを作ると自分から世界に情報発信できてしまうことに興奮しました。HTMLでホームページを作り始めました。また、サーバーサイドに個人の掲示板やアクセス解析を設置したりしました。ここでネットワークの基礎も学びました。ま、いろいろあやふやなんですけどね。メールサーバーのPOPとSMTPの違いや、IPアドレスのルーティングなどの考え方がわかった時は、ちょっと突き抜けた気がしました。WiFi無線ルーターとかも衝撃受けました。今や家庭でも光通信で高速インターネットが無線でできる時代になりました。
プログラムの話に戻ると、今もちゃんとしたプログラムを組むことはほとんどないのですが、エクセルの自動化マクロをVisual Basicで組んだり、RやMATLABでマトリックス計算の命令を打ち込んだりすることはあります。基本的には小学校のPB-110でやったベーシックと同じです。一時期はスマホアプリを組むことに盛り上がってた時もありました。挫折してます・・・。
40代半ば前後のおっさんで同じような状況の人多いんじゃないかなー。良い時代であったな。今娘は何も考えずにスマホゲームに興じ、インターネットサービスを当たり前に受け入れていますね。今の若者の時代はどのようになるのか、大変興味深いです。
なんでこんなこと書いているかというと、今の情報社会はまだまだ過渡期だなと感じるからです。個人がこんなに自由に世界に発信できるなんて危なくない?!でもいいこともあるね!テレビ、新聞雑誌を間に受けてはいけない。個人が裏をとる、専門家や個人の多様な意見を求める、そういうことができる時代です。一方で、過度に反応する炎上騒ぎが起こるし、悪ふざけの不道徳な動画などもすぐ出せちゃう。出したら最後、死んだ後でも残る。怖くない?このような駄文は、どうでもよいのですが。