ドイツでゲット! ファミコンミニ(NINTENDO classic mini 欧米版)

 先週出ましたファミコンミ二。30年前のゲームが今再び蘇る。すごい売れ行きで入手が困難なようです。これは全世界的な現象で、ここドイツのキールという小さな街でもソールドアウト、アウトオブストックなのです。

 私はいい加減いいおっさんなのですが、まさにファミコン世代でして、ま~コレクションか思い出に一個買っとこうかと、先週の発売日に買いに行きました。ところがどこも予約分で終了とのことで、やむなく最後によった電気屋で予約して帰りました。

 ネットで調べてみると、日本や米国ではではちょろちょろと出荷はされているようで、買えたという報告が上がっています。ですがヨーロッパの動向がなかなか引っかからない。一方でクリスマス前までバックオーダーは解消されないという情報も出回っておりました。

 ところが昨日の金曜日、ツイッターで欧州でも再出荷が始まったという情報が出てきました。慌てて近所の電気屋へ行きましたが、やはり在庫なし。やむなくまたそこでも予約をしました。前の予約と違う店です。すなわち二台予約しました。ここでは、運が良ければ今年中、多分来年と言われました。のんびり待とう。

 で、本日土曜日、買い物で駅前のショッピングモールにいたところ、電話が。最初はドイツ語で言われてなんの事かわからなかったのですが、どうも最初の予約が取れたみたい。

「あなたの分1台だけあります!」

と言われました。都合の良いことにそこは歩いて1分以内の所でした。

「分かりました、1分以内に行きます!」(中年のおっさん、私のことである。)

で、店に行くと

「おー、ミスターはっしー、ほんとに1分で来ましたね。楽しんで!お支払は下の階です。良い一日を!」

「ユートゥー!」

ということで、思いの外早く手に入れることができました。

買い物の後、どうしても今日中に進めねばならない実験があるので、大学に来ています。ちょっと今実験は放置中で様子見でこれを書いています。

多分、古いゲームはすぐ飽きると思います。思い出は美しいものですね。

 もう一台も手に入れば買っちゃおうかと考えてます。日本で売れば高く売れるかな?

バドミントン再開、実験順調

 8月くらいからなんだかんだでバドミントンには行っていませんでした。日曜日の夜8時過ぎってのが億劫でした。バドミントン仲間のユエヤンが中国から先月帰ってきて久々に会った時に、バドミントンは続けているのか、と聞くと、これまでの場所と変わったという。金曜日と日曜日。そんなに遅い時間ではない。それならまた始めようと、先週金曜日と次の日曜日にバドミントンにユエヤンと一緒に行きました。

 これまではコート開放の時間に勝手に仲間で集まっていた感じでしたが、今回はドイツ人のバドミントンクラブに混ぜてもらう形です。すごい上手い人がたくさんおります。レベルが違いすぎる人達が少なからずいるのですが、そこそこ手加減してくれて楽しめます。やっぱり運動はいいですね!

 先週水曜日から実験再開しています。今回はストップするようなトラブルがなく、最終段階まできております。ついに自分でワンルーチンを終わらせられそうな勢いです。ようやくです。まだ油断は禁物ですが。

 だんだんと扱いかたがわかってきて、安心して放置できる時間と堪えてじっとデータとにらめっこする時間とのメリハリがわかってきました。昨日はにらめっこする時間で6時間くらい実験機の前でじーっと画面を見つつ、ちょろちょろパラメータを操作するような根性いる時間でした。今日も朝から実験室にじーっと3時間ほどおりましたが、安定してきたので放置時間に入りました。大学で昼ごはん食べて午後から研究所に移動し、論文の修正をしてました。

セミナー発表、論文受理!

 本日これからセミナー発表します。2週間前に、発表者いないから誰かいませんかー、という通知が来て、やってもいいよー誰もいなければ、と送ったら誰もいなかったみたい。今年はすでに6月にやっている。

 何度も発表しているネタなので、ほとんど準備ゼロ。新しいプロジェクトの紹介入れた程度です。

 で、今朝職場に来たら、論文受理の通知が。あー、長かった。一年以上かかった。リバイスでどんどん内容削られて、データの紹介みたいな論文になってしまった。数年前の卒論ネタです。そのとき5人の卒論生がいて、卒論発表の前日は頭がフル回転してて、このネタを落とすことができず、

「君ならできる!」

と一言励まして、オチのないまま帰ったのを覚えています。

なんとか形になって良かった。

ドイツ・キール初雪!で、マラソンエントリー

 今朝出勤中に、非常に細かい雪が降ってました。初雪です。雪が降るときは独特の空気があります。職場について気がつけば、けっこうなぼた雪になっており、そこそこ積もってます。北海道にいたころを思い出します。なつかしー。

 気温は0度、体感−5度とのことで、かなり寒いです。これから真冬に向けてますます寒さは厳しさを増すでしょう。

 とか言っておきながら、2月のキールマラソンにエントリーしてしまいました。キール在住の日本人の友人が見つけて教えてくれました。2月はほんと極寒の季節だと思いますが、思い出に参加しておこうということで、エントリーしました。距離はハーフ。18ユーロ。安いです。英語でのエントリーが可能で、国籍を問われるところもありました。さすがです。

 キールの湾内(フィヨルド)沿いの10.5kmを2周するコースとのこと。街を閉鎖して大々的に行うやつではありませんでした。ちょっと残念。多分キールの大々的なマラソン大会は9月に行われた方で、キールに来た4月の段階ですでに定員いっぱいだったような気がします。ちょうど9月の日本に帰国して参加した地質学会と被っており、定員が空いていても参加できませんでした。

 ということで、練習も徐々にしていかねばならないかもしれないのですが、寒いですね。ここのところご無沙汰していたバドミントンを再開する予定ですので、それで筋力を維持し、だらだらとマラソンの練習もやりたいと思います。バトミントン仲間のユエヤンによると、これまでとは別の場所に移り、強いメンバーが増えたということなので楽しみです。

また新しい研究ネタ思いついちゃった

 11月第1週は、論文を読んでおりました。だらだらと。

 いやー、だらだら読んでるなーと思っていたのですが、またしてもハッと閃いてしまいました。うーん、これだからね、研究は面白いです。

 断層ってのは、表面がざらざらしております。断層面で滑ってますから、擦り傷が付いてるんですね。この擦り傷のざらざらを調べようってんですよ。変態ですね。

 先行研究はすでにあって、私たちも同じような結論に達しました。私たちの場合はちょっと話にひねりが加わっております。

 ちょっとここからマニアックな話。地震の規模の一つにストレスドロップ(応力降下)という量があります。これは断層にかかっている滑りに抵抗する力が地震後に解放されて小さくなったときの減少量のことです。同じ断層でも大きな地震のときや小さな地震の時があるでしょう。でもどんなサイズの地震でもストレスドロップは一様である、というのが多くの地震学研究者の考え方のようです。

 ところが、頭の良い人が計算すると、断層面のざらざらから推定される面上の平均的なストレスドロップは小さな地震ほど大きくなって、大きな地震ほど小さくなるというのです。何を言っているのか?ちょっとわからないと思いますが、とりあえず、これまでの一般的に受け入れられていることを覆す主張です。ストレスドロップは破壊領域のサイズに関わらず一様、ではない、という。

 一般的なストレスドロップはまぁ10-20MPa程度でしょうか?アスペリティーという滑りの大きな領域で40MPaほど行くのでしょうか?ところが、上記の新主張によると、小さな地震のストレスドロップは100MPaにも200MPaにも達することが可能というのです。私たちの結果もそれと同じ結論に達します。これは一般的には非常識な値と言われています。

 ここではっと、昔カルサイトツインの差応力計というのを使って過去の最大差応力を推定したことを思い出しました。その結果は300MPaくらいありました。断層面上のすべりに抵抗しようとする力はこの300MPaの半分が最大ですので、150MPaが解放する可能性があるストレスドロップです。このカルサイトツインの結果を発表した時に、地震学者の先生方から、値が大きすぎるねー、と失笑を買ったものです。だが、今回読んだ論文は、そういう値もありうるということを示唆しています。地震学の偉い先生が失笑するようなことだからといって、その主張を信用してはいけません。

 そっから、あー!スロー地震のスケーリングを議論するための断層滑りモデルにもつながるぞー!となって、ずらずらずらーとアイデアが繋がっていく週末でありました。楽しかったです。

 

 はい、専門でない方にも少しでも雰囲気が伝わるとうれしいです。専門の方にはちょっと物足りないかもしれないですが、興味のある方はお会いした時に議論いたしましょう。