ドイツで突然に長期滞在許可証ゲットの例2

 長くなったので、前回と分割。続きです。なかなか連絡のこない長期滞在許可の予約。同僚が電話でプッシュしたところ、突如面談の予約をゲット。正式な長期滞在許可ではなく、現状を証明する不法滞在を認めてもらう書類を出してくれると聞いて、外国人局に行ったとさ。

 入り口にテーブルがあり、予約リストが広げてあります。管理官のような方が、予約の書類を確認してリストの名前と照合し、チェックしていきます。私は口約束なので、予約の書類がありませんが、実はシーバーさんは外国人局のボスの一人で、通常のラインとは異なるのです。入り口の管理官に、シーバーさんと11時に予約があると伝えると、確認して戻ってきました。

「確認できました。座ってお待ちください。呼びに来ます。」

 確かにイスラム系の人たちが多いですが、アジア系も欧州系も少しおりました。このアジア系か欧州系の人たちと同じ程度のイスラム系の人数でしたら、ここまで混まないでしょう。やはりドイツはイスラム系移民を積極的に受け入れていると感じます(いい悪いではなく、様々議論は多い)。

 ほどなく、シーバーさんがやってきました。ちょっとボスとは思えない、私よりちょっと年上気味のお姉さんで、可愛らしいも聡明そうな女性です。

「はっしーさんですね。まずはパスポートが必要です。」

とパスポートを渡すと、

「ではしばらくお待ちください。」

とささっと行ってしまいました。

で、程なくすると大ボスらしき太めのおじさんがやってきて

「写真はありますか?写真が必要です。」

と、写真を渡すと

「しばらくお待ちください。」

と、またささっと行ってしまいました。

ここで、あれ?と思いました。写真までいるとは、もしかしたら正式な長期滞在許可がでるのでは?

しばらくすると、大ボスらしき太めのおじさんがやってきて

「こちらにどうぞ。」

と100番の部屋に入れてもらいました。シーバーさんの机の前に座ります。

「住民票、給与証明書と職場の契約書ありますか?」

すべて渡すと、大ボスのおじさんと二人でなにやら議論しています。分厚い法律本みたいのを広げて早口で読み上げてる。何か問題なのかな?私のような立場の人はいくらでもいるだろうに。

 なんか、労働許可証を取らないとダメみたいなことを言われたけど、研究職はいらないって在日本ドイツ大使館のウェブページには書いてあったと言ったつもりが、ちゃんと伝わっていないようなまま、なぜかことが進んでいきました。

 ついに大仰な模様のカラフルなカード型の用紙をプリンターに入れました。あれが長期滞在許可証に違いない!するとプリンターの調子が悪いのか、なかなか印刷しない。早く印刷しろー!プリンターはエプソンでした。

 ようやく印刷開始!間違いなく長期滞在許可証が印刷されて出てきました。シールのようになっていて、それをパスポートに貼って完成!

 なんか変なカードを渡されて、外の自販機で手数料を払ってこいと。クレジットカードはダメで、銀行のデビットカードでないといけません。部屋に戻って自販機から出てきたレシートを渡して本当に終了。

 「本当にありがとう!これは特別なルートですよね?なぜ許可してくれたのですか?」

「あなたは1年の短期だったからです。すべて終わりです。ドイツにようこそ。」

シーバーさんはどこか疲れ気味でしたが、しっかり対応してくれました。ありがとう!

 早速ポストバンクにいったところ、20分ほどで口座開設完了。あっけない。月曜には朝から免許の書き換えに行ってきます。