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デンマーク巡検3

 さて、今回はデンマークボーンホルム島キャンプサイトで泊まったバンガローでの生活について、お話しいたします。

 一緒に泊まったのは、ミヒャエルとサンドラと私の3人。6つベッドがあるから一人二つ分使えるねーと言われて、入ってみると、部屋の奥に二つ部屋があって、その中に3つずつベッドがある形でした・・・。少なくとも掛け布団は一人二つ使えましたが。

 ミヒャエルが、俺はいびきがすごいからねー・・・、と言うので、自分もすごいし自分は人のいびきの中でも寝られます、と答えると、サンドラが、じゃ、決定ね、ということで、私とミヒャエルが相部屋となりました。サンドラは多分まだ20代のうら若きスマートな女性で、どう考えても一人部屋になるべきでした。

 入り口すぐ右にシャワーとトイレ、ダイニングキッチン、奥にベットの部屋という簡単な作り。外にもテーブルと椅子が準備してあります。

 着いた夜はサンドラがスパゲッティにバジルペーストを混ぜたものを作ってくれて、それを食べました。ミヒャエルはワインを持ってきていました。このとき、一体食費のお金はどうやって割るのだろうか?と思ったのですが、どうもそんなことを気にする様子もない。

 私は全く何も貢献がなかったので、せめてと思い、皿を洗うことにしました。ミヒャエルはシャワーを浴びています。私の皿の洗い方は、お湯を出しながら洗ってすすいで洗ってすすいでといういわゆる日本式。するとシャワーから雄叫びが!

「うほーっ!!冷たい!お湯が出なくなった!」

急いで皿を洗っているお湯を止めて、

「お湯止めたよー!変化ある?」

「だめだー!最悪だー!もうシャワーのことは忘れた方がいい!」

すなわち、お湯タンクは限りがあって、私が皿洗いに使いすぎていたのが原因でした。明日の朝にはタンクも溜まるだろう、ということで、私とサンドラは翌朝シャワーを浴びることにしました。

 翌日巡検終わりにスーパーマーケットで買い出しです。みんなで相談します。

ミヒャエル「ハッシーはご飯食べたいんだろう?ご飯炊ける?」

私「ご飯を炊くだけならできます。おかずについては、まったくノーアイデア。」

サンドラ「わかったわ、私がおかずを作ります。」

とはいえ、おかずというか、ご飯にかけるものね。白ご飯と別々という発想はあまりないようです。

昨日ミヒャエルにワインをいただいたので、お返しにワインとビールを買っておきました。それ以外に私が買ったのはミルヒライスのみ。一方、サンドラとミヒャエルはチーズ、バター、調味料、パプリカ、ガーリック、トマトソース、人参、などなど本格的な料理をしそうです。

バンガローに戻り、早速米を研いでいると、ミヒャエルが

「何やってるの?」

と聞いてきます。米研ぎはドイツでは一般的ではないようです。

パプリカのトマトソースをサンドラが作ってくれて、私の炊いたご飯はややべちゃっとしましたが、なかなかの出来で、美味しく晩御飯をいただきました。

結局私の貢献は白米だけだったので、やっぱり皿を洗うことにします。先日の二の舞を避ける為、お湯をポットで沸かします。で、沸いたところで、ふと、このお湯では、日本式の皿洗いには足らないな、と気がつきました。そこでサンドラに

「このお湯で効果的に皿洗いできる方法ってあるの?」

と聞くと、

「うん、もうミヒャエルが準備してくれているけど、シンクの中にお湯を入れればいいよ。」

 シンクに栓がしてあって、お湯が溜められるようになっています。そこにお湯をじゃーっと全部入れて、ちょっと熱い程度に水で埋めてから、洗剤をぱぱぱっとかけて、アワアワのシンクの中で皿を洗います。で、すすぎをしないまま一旦水切り用の食器置きへ置きます。一通り洗い終わった後、栓を開いてお湯を抜き、今度は冷水ですすぎます。

シャワーを浴びているミヒャエルは

「絶対お湯使わないでね!」

「大丈夫、冷水ですすいでるよー。」

 昔テレビで見たことがあったけども、このすすぎをしないことが多いようです。サンドラは最後はピュアウォーターですすぐと言ってました。すでに食器置きはアワアワですので、すすいだ皿はキッチンの上に置きます。するとサンドラが食器を拭いて、食卓に置いていきます。こんな感じのルーチンが出来上がりました。

 翌日はミヒャエルが結構本格的な野菜トマトソースを作ってくれました。最初に細切れのニンニクをオリーブオイルで炒めて、切った野菜とマッシュルーム、缶詰のトマトソースを4缶も入れました。オレガノとかいうハーブを入れて、塩、胡椒で整える、といった感じです。こういったトマトソースは数日持つそうで、作り置きをしておくとよいとのことでした。つくり方を巡検の時よりも熱心にメモしました。

 結局、食費の割り勘は行われず、それぞれに応じた貢献を暗黙のうちに認め合うような感じでした。これ、日本以上に空気読めよって感じになる気がするのですが、あるいは、ほんとうにどうでもよいと思っているのかもしれません。

 巡検最終日は、みんなで外でバーベキューをするということになりました。私はミヒャエルとサンドラとバンガローをシェアしましたが、そのルームチャージは大学持ちなのだそうです。ルームチャージなので私がいようがいまいが問題ないのですが、私が宿泊費を支払うことができない。学生はそれぞれ払っているのに。そこで、バーベキューのときに学生のビール代を出してくれと頼まれました。ちょっとばかしヒーローになりました。当然ながら食材なども教員持ちなのかと思ったら、なんと食材は学生がそれぞれ買うということでした。教員持ちになったのは、炭と着火剤程度です。楽だねー。

 ドイツ語はまったくわからないので、バーベキューでは隣の学生に英語で話しかけましてそこそこ会話してもらいました。皆さん英語が上手です。一人はジオパークの専門員を目指しているとか、一人は水を保護する為に土と地質を勉強しているとか。しっかりしてます。

 ということで、大変楽しいデンマーク巡検でした。みんなのおかげで全くストレスなく過ごすことができました。ドイツ人いい人多いよ。