Nulla Osta 発行されました!イタリア長期滞在ビザ申請

パオラが,

はっしー,Nulla Osta出たよ!今メール来た.」

といって,メールを読み上げました.大学の担当事務からのメールで,英語で書いてありました.遅れて,私にも同じメールがきました.

Nulla Ostaとは,イタリアの長期滞在ビザを取得するための第一段階で,受け入れ組織がイタリアの移民局に申請するものです.受け入れ組織は私の場合フィレンツェ大学です.フィレンツェ大学と移民局とのやりとりなので,待たざるを得ないところがあります.

4月初頭から滞在したい計画で,ビザの手続きを開始したのが12月下旬です.実際は10月下旬にビザはどうやって取るのか調べ始め,どうもNulla Ostaというものが必要だと分かり,パオラに問い合わせています.そこから待ちの姿勢が始まります.で,12月下旬の米国学会でパオラに会って,キアラ(さっきと違うキアラ)が対応してくれるから,となりまして,必要な書類のリストがメールで来てました.帰国してすぐそれに対応しました.

ら,収入見込み証明書が必要,ということで,大学の経理に無理言って英語で出してもらいました.

ら,やっぱり学長のサイン付きの証明書が必要だ,ということで,大学に無理言って学長のサインをもらいました.

ら,ここまで全く言われていなかった,博士証明書の件が出てきました.これにはイタリア領事のスタンプが必要ということでした.スタンプもらって送るまで一ヶ月かかりました.言われたのが2月下旬,出したのが3月下旬です.

で,すぐに移民局に申請してくれるんだと思っていたら,そっから,デパートメントのディレクターと私の間のアグリーメントの書類が出てきました.まだ終わりじゃなかった.こんな感じで後から後からダラダラと必要書類が出てくるのでした.もうやめてほしい.終わりが見えないと思っていたところ,しかし,これがほぼ最終形態のようでした.パオラがスタンプの収入印紙を研究費予算から払ったということで,本当に最後のステージと思われたのが4月の下旬でした.その時,私は既にツーリストビザでフィレンツェにおりました.

で,私のビザの書類を管轄していた事務の偉い人に直接会って問い合わせると,書類はもう移民局に出した,もうすぐ出るでしょう,とのこと.その場で電話で移民局へ送付する部署の事務に問い合わせ,

「5月10日に出るそうです.」

と教えてくれました.ほんとか?これまで,あんまり信用ならない動きだったので,疑心暗鬼でした.

問題はもはやアパートを借りてしまっており,これでビザが出なかったら,相当な金銭的損害を被りそうな状況だったことです.2ヶ月前予告でキャンセルしなければなりません.博士証明書のスタンプがいわゆる等価証明(ググり案件,どうもイタリアの専門用語)でないことが気になっていました.もしこの等価証明を取り直せとなると,また東京のイタリア大使館に行かねばなりません.もう絶望です.何日さらにかかるのか?と,心配してました.

何はともあれ,Nulla Osta出て一安心です.これから帰国準備と面接の予約,書類の準備を開始します.

大阪領事館で面接,で,イタリアに入国,で8日以内に滞在証明書の発行手続き,かつ外国警察で面接,とまだまだネタがあります.お楽しみに!(ビザのストレスで弱気だったのが一気に強気に!)