地学を勉強し始めた頃の思い出

 学生時代は北海道にいました。それほどまじめな学生ではなかったと思います、はい。
 地質学鉱物学科の事務に、こわいおばさん職員がおりました。学生が提出するべき書類を締め切りを過ぎてから持っていきました。すると、そのこわいおばさん職員は、じろっとこちらを睨みつけて(演出入っています)、
「遅れた理由はっ!」
と聞いてきました。
 考えてみると、理由と言われても特にありません。ただ怠け者だっただけでした。ですので
「ありません!」
と答えると、
「・・・、行ってよし。」
とことなきを得ました。こういうときは下手に言い訳しない方がよいということを学びました。

 という話をしたかったわけではなくて、今何かの縁で地質学の業界に長々と居させていただいているわけですが、当時のことを思い返すと、なかなか大御所の先生たちの指導を受けていたのだなぁ、ということに思い至るのでした。岩石学の荒巻さん、微化石の小泉さん、鉱床学の石原さん、などなど。当時は何も知らないあほな学生でしたので、そんなことはつゆ知らず、失礼な行動をとっていたと思います。通勤中に、そのときの思い出がふとよみがえることがたまにありまして、今の自分と学生の関係などと比較してみたりしています。大変楽しいです。
 機会がありましたら、具体的に個別のお話を今後していきたいと思っています。