南海トラフ航海・室戸ジオパークサマースクール

 南海トラフ航海調査に参加するため、先日9日に高知を出発し、大阪で一泊してから10日に新宮へ行きました。調査船は「なつしま」という名前で、無人潜水探査船「ハイパードルフィン」の母艦です。今回は南海トラフ巨大分岐断層の海底露出地域で、計測器の交換とサンプル採取が目的でした。3泊4日の短い航海です。ところが10日の夕方出航した時点で航海中の天候が良くない予報がでており、チャンスは初日の早朝ということで、11日の朝4時作業開始、5時半ハイパー投入、海底調査は1時間半ということになりました。通常は5時間ほど調査できます。大変短い海底調査でしたが、運良く設置中の観測器がすぐに見つかり、スムーズに交換、サンプルも予定通り採取でき、完璧なオペレーションでした。下船後に予定されていた室戸ジオパークサマースクールのために子供たちに発泡スチロールのコップに絵を描いてもらったものも、無事深海で小さくなって上がってきました。いや完璧でした。
 その後はもう荒天退避で紀伊水道の徳島よりの湾内に待機しました。この時になんと年を一個とってしまいました。なす術もなく予定通り室戸に入港し、下船しました。
 下船後一泊は乗船研究者とその学生のみなさんと室戸の地質巡検に参加しました。これも新鮮な発見が多々あって、大変楽しめました。
 その後、室戸ジオパークサマーキャンプに一講師として参加。子供たちは10名ほどの小さなスクールでしたが、内容はえらい濃くて、もったいないくらいです。子供たちの素直で活発な行動に大人たちが自分を見つめ直すようなよい機会でありました。教育は大人にとってもいいですねー。高知の家に帰ったのは16日の夜。かなり消耗いたしました。
 なんだかんだで夜は食って飲んでーな一週間でしたが、波に揺られて体力消耗、子供たちと野外作業で体力消耗したおかげか、思いのほか体重は増えておらず、今日明日にもまた最低体重を更新しそうです。もうちょっとで目標体重だー!
 今週末も野外授業で土日は外泊です。