自転車で通学

 高知では結構中心地に近いところに住んでいて、お城の後ろです。部屋の目の前の大きな桜の木の葉っぱが無い季節にはお城が見えます。大学は西のはずれの方。車で30分、バイクで15-20分くらいかかります。公共交通の便もまぁまぁよく、徒歩7分ほどでJRの駅があり、汽車で4駅くらいかな?特急の待ち合わせがあったりするとちょっと時間がかかりますが、汽車の時間は10−15分くらい。自転車で電車通りまで出ると、路面電車が使えてこれで大学の目の前まで行けます。えらく遅くて25分くらいかかるかな?
 であるからして、まさか自転車で大学まで行こうとはつゆ考えていなかったのでありますが、どうも聞く所によると同じ宿舎の娘の同級生のパパは自転車で大学まで通っているという。うっへー、凄いなー、と思っていました。
 一方で米国生活で増えた知識じゃなくって体重を気にしつつ、Wii fitでちょろちょろBMIなどを記録するという、陰ながら貧しい心持ちの行動をしておりますです。しかしまったく減らすための努力というものがなく、高知のご飯はおいしいおいしいといってばくばく食べているので、Wii fitのグラフをどうもよく見るとさらに増加の傾向にあるように見えなくもない。少なくとも減っているとは絶対に言えません。いったい何のためにWii fitに記録しているのか、といえばそれをみてこのように危機感を実感するためでありますね。まったくよいことです。
 ということで、ちょいと試しに自転車で学校へ行ってみようという気持ちになりましたです、はい。
 高知のマチナカには東西に鏡川という美しい川が流れています。それほど大きい川ではないですが、両方の川縁にちょっとした公園や遊歩道がある、ちょっとした川です。家からちょっと南下すると川にぶつかり、そこから西へ川沿いを走ると大学まで行けます。そのルートはきっときれいで日本的に違いないとはうすうす思っておりました。
 で、先日火曜日、一念発起して自転車で通学してみました所、鏡川最高!これはいい。しかもなんか時間も25分しかかからない。自転車って意外に速いですね。別に急いでこいでいる訳ではなく、むしろ疲れないようにのんびり走ってます。自転車も以前話したタイヤの小さい折りたたみ自転車。2万円。しかしまぁ、車やバイクで渋滞をいらいら移動するよりよっぽどいい。通勤帰宅時間のラッシュを考えると、自転車の方が速い。しかも体重も減るかもしれない。タバコも止めたし、これは長生きしそうです。
 今日なんかは雨上がりの曇り空でした。鏡川の草木からあふれでるムッとした新緑のにおいをかぎながら、自転車をキコキコ、と。ふと目を遠くにやると、黒い山の谷々に低い雲が立ちこめていて神秘的な様相を呈しておりました。うーん、これぞ日本。
 ま、米国でも一時期一瞬だけ自転車で頑張っていましたけども、今度はどれだけ続くでしょうかね。