イタリアの夏休み、計算の日々、さよならロベルト

 イタリアではすでに学期は終わり、夏休みです。三ヶ月あるという。とはいえ、うちの受け入れホストのパオラは夏休みに卒論の研究指導やったり、期末テストの再テストやったり、野外調査行ったり、ちょっと仕事もしてました。ただ明らかに大学の出勤人数は減っています。学生はポロポロ来ているみたいです。

 私といえば、大学が空いている限り、まぁ学校に来て、仕事しています。

 研究の方は2週間ほど前からルーチンワークに入って、とにかく計算しまくっています。ブロックが基質に取り囲まれている物質の有限要素法による歪み解析なのですが、粘性から破壊に至るように応力や速度を変えながら、全体としての物性を見ています。一回の計算に1時間くらいかかります。当初は色々考えながらやっていたのですが、最近はとにかくデータを増やすために機械的に計算を回しています。開始して1時間待ち。1時間したらまた次の設定で開始。の繰り返しです。

 この状態に至る前は、Matlabコードの解析です。膨大なコード群からなるプログラムの変数のやりとりを追っかけます。どこをいじるか。ポストプロセスはどこでやっていて、どの変数を拾うのか。この解析に3週間くらいかかったかもしれません。

 その前は、有限要素法に突っ込むメッシュの作成方法など、ほんと基礎の基礎をやってました。

 

 今週中にパラメータの敏感度評価ができたら、なんか話になるかなと思っているところです。

 

 いつものことなのですが、なぜかレビューの依頼が被ってきます。今二つ抱えていますが、どちらも日本人の英語論文なので、大丈夫と思います。そんなに長くない。

 

 来週は後半からアルプス巡見パート2として5泊6日で行ってきます。今度は学生なしの大人の調査巡見です。楽しみです!パオラありがとう!

 

 ここ一ヶ月くらい結構頻繁につるんでいたロベルトが、先週末にユトレヒト大学に移動になりました。で最後の夜の先週土曜日、ロベルト、ロベルトの奥さん、ロベルトの奥さんの職場の友人のアメリカ人女性、そのアメリカ人のパートナーのジモティーと日本食レストランで夕食を一緒させてもらいました。餃子とたこ焼きと日本酒の大吟醸ボトル(720ml 86ユーロ)をシェアして、親子丼を個別に食べました。デザートはチーズケーキジャポネーゼ。何やらイタリアで流行っているという。チーズ蒸しパンに甘ジョッパイカラメルソースをかけたやつでした。デザートは他にどら焼きと大福が頼めたのですが、どちらも冷凍で送られてきているということでした。チーズ蒸しパンはお店で作っているというので、それにしました。

 会話は、なんか生活文化とコミックやアニメの話が多かった気がします。ジブリとかエヴァとか、結構昔のアニメとか。日本のコミックアニメ文化はすごいですね。ロベルトも奥さんもイギリス滞在が長く、英語が堪能でした。パートナーも英語が喋れて、英語で喋るテーブルで助かりました。

 ロベルトがいなくなって、みんな夏休み入って、寂しく一人計算の日々であります。なんか面白い結果が見つかる気がしている今日この頃。