大学のオンライン授業

 すでに今年も半分を過ぎました。前回のポストから1ヶ月半くらい。なにやってたんでしょうか?

 我が大学では5月中旬に一部対面授業が可能となりましたが、基本はオンライン継続です。先日、さらに緩和されまして、クラブ活動や出張が可能となりました。これで学生がようやく大学にそれなりに自由にくることができるようになりました。が、やはり対面授業は全面解禁とはなりません。というのも、三密を避けるために席を空けるので、全部の授業をこれまで通り行うことができないためです。ですので、実技を伴わない講義は引き続きオンライン授業となります。

 

 オンライン授業を意識したのは3月ごろです。以前から大学はオンライン授業用のシステムを準備してあって、そこに動画をアップして、学生がそれを見て、課題を提出するという一連の動作が可能となっています。全然使っていなかったのですが、一気に需要が高まりました。

 その頃は大学のオフィスでホワイトボードに板書する形を想定していて、普通のビデオカメラと良いマイクを入手して、とりあえず一本目をのんびり作りました。ところが4月の頭に在宅勤務となり、大学のオフィスのホワイトボードを使うことができなくなりました。そこから一気にyoutuberへの道へ突き進みます。

 板書の代わりに、iPad proとapple pencil。そのiPadの画面を画面収録機能で板書しながら、それと同時に一人でぶつぶつ説明する動画を別のパソコンで一人zoomで録画します。なぜzoomを使うかと言うと、バーチャル背景で古臭い自宅の背景を消すためです。その後、動画編集ソフトで板書と説明を合成して動画を作成しました。この動画編集ソフトはDavinci Resolveというとんでもない機能豊富なフリーソフトを使うことにしました。何度かやったのですが、どうも一人でPCに向かってぶつぶつ説明するのは気持ちが乗らない。ライブ授業を模索していました。

 Youtuberの間でライブ配信に使う有名なソフトでOBSというものがあることを知りました。これは動画スイッチャーみたいな機能が付いていて、複数のライブ動画ソースを合成してくれます。そのままyoutubeライブ配信する機能も付いています。とにかく、このソフトのライブ動画合成機能を使うことにしました。ライブ配信は大学内で閉じているTeamsのテレビ会議機能を使って、このOBSの画面を共有する形にします。自分の顔はPC備え付けのウェブカメラで、iPadの画面はキャプチャーボードを買ってPCに取り込みます。基本顔出しで身振り手振りや説明用の小物が映るようにしています。OBSにはバーチャル背景機能がないので、グリーンバックを百均のフェルトをつなぎ合わせて作りました。これをこれまた百均の洗濯物干し紐を部屋にはってつるしました。背景には私のお気に入りの露頭写真。マイクもちょっといいやつ。あと、youtuberがよく使っている丸い蛍光灯の顔あてライトも買いました。これでライブ授業の装備一式整いました。

 学生のネット環境によってはライブ授業に出られない子もいる可能性があるということで、OBSの録画機能で、ライブ授業を同時に録画しておきます。これを授業が終わった後にちょい編集し、大学のオンライン授業システムにアップします。Teamsの会議録画機能もあるのですが、画質がえらく下がるので使っていません。

 ということで、私の環境のライブ・オンデマンドオンライン授業のために使っているもの一式をリストアップ(上に書き切れていないものも含む)すると

iMac (母艦)高額

iPad 高額

Apple pencil 高額

iPadHDMIアダプタ

・マウス(iPad内のポインター用)

HDMIキャプチャーボード 1万2千円くらい

・マイク 1万円くらい

・マイク変換アダプタ(3極を4極に変換しないとiMacが認識しない)500円くらい

・円形ライト 3千円くらい

・グリーンバック 500円くらい

・洗濯物干し紐 100円くらい

iPadのノートソフト NotesWriter Pro 1000円くらい (気に入っている)

・OBS フリー

・Davinci Resolve フリー

・Teams (大学の契約)

・オンデマンドオンライン授業システム(大学独自のシステム)

です。

まー、いろいろ勉強しました。まずはDavinci Resolveの使い方が最初さっぱりわからず、youtubeで勉強。OBSの使い方も試行錯誤で勉強。大学のオンライン授業システムも最初は戸惑いました。Teamsの会議はZoomにそっくりなので、それほど難しくはありませんでした。私の方も少しずつ進化していきました。いまだにマイクのレベルの合わせ方がわかりませんが。