在宅勤務

 3月はのどかでありました。3月頭くらいから高知でも新型コロナの感染者が出始めました。さすがに繁華街に飲みに行くのは控えていましたが、まだ、研究室を実験室にあるエタノールで消毒して、部屋飲みをやってました。ニュージーランドに行く前に経路不明が明らかな市中感染が出ましたが、その後すぐは、まだクラスター対策がうまくいっていたのか、中国からの新型コロナの型が弱かったからか、第一波の収束が見えていました。そのまま、通常営業でした。

 が、4月に入って、おそらく3月連休の緩みか、ヨーロッパ型の新型コロナの流入かのせいで、第二波がやってきました。4月10日、とうとう高知の感染者が10人を記録し、これはいかんということで、本格的に在宅勤務に移行しました。

 4月の新入生対応が混沌としていた時で、大学の対応もちぐはぐでした。オンライン授業になりそうだ、といいつつ、ネット環境の悪い学生にはネット部屋を提供するという話でした。それが、一気に変わりました。

 ということで、4月11日から在宅勤務で、今日で18日目となります。

 ほとんど家から出てません。ランニング、買い物、オフィス物品の搬出、一人ツーリング、で、まぁ、合計でも7時間くらいしか家からでてません。

 オンライン授業の作成、学生と論文輪読、研究打ち合わせ、論文執筆、オンライン会議、メール会議、なんでも家の書斎?でできます。問題は実技を伴う卒論修論指導で、こればっかりはほんとなかなかできません。

 高知の第二波もなかなかに収束の気配が見えてきた昨今ですが、なんと大学は夏休み明けまで基本在宅勤務を決定しました。卒論修論は原則禁止。前期はすべてオンライン授業。うーん、どうしたもんでしょう?私はいいんですけどね。意外と仕事捗ってます。状況によっては段階的に対応を緩和するとのことです。が、こうとなっては学生は実家に帰った方がよいのではないか?とも思います。特に新入生。部活もない、卒論もない、就活もない。友達を作る機会もないまま自宅待機とはかわいそうすぎる。

 学費をオンライン授業にのみ払う。納得いかない気持ちはわかります。実際は、学費だけでは大学は廻らず、税金が多く投入されており、学生の学習は国民に支えられています。今回の件は大学に瑕疵はなく、契約違反とは言えないとの説もあります。とはいえ、国立大といえど学費は安くない。ヨーロッパと比べて日本は大学の学びを軽視する傾向があります。アカデミアを国が支える、芸術を国が支えるという視点が日本は弱い。比較の問題ではありますが。他国の状況を知っていると、日本の学びは自己責任が強すぎる、気がします。