武漢訪問

 先週の水曜日から昨日まで、中国の武漢に行ってました。中国地質大学の海洋科学部に訪問するためです。

 きっかけは、ウェンジンという学生からの高知で研究したいというメールです。そこから一気に話が進んで、ウェンジンのボスであるリー教授が招待してくれました。

 目的はリー教授が提出した研究プロジェクトの具体化、今後の共同研究の方針、私の講演、リー研究室の実験機と技術の紹介などでした。大変充実した訪問でした。

 滞在3日目(夜に着いたので実質2日目)の午前中、私の講演になんか見たことある人が来ました。あ!っとすぐわかりました。なんと14年前、国際海洋掘削航海に初めて参加した時のシップメイトでした!あ!ここの大学だったのか!世界は狭い。久しぶりの再会を楽しみました。

 リー教授は私とほぼ同年代で落ち着きつつもユーモアのある、学生たちもしゃべりやすい先生です。ウェンジンは大変な勉強家で好奇心旺盛なモンゴル地区出身の若者でした。他にもリー教授の研究室の学生に大変お世話になりました。彼らも元気一杯の魅力的な学生たちでした。

 武漢は湖が多く、揚子江が貫いている水の豊富な街でした。原人から、三国志赤壁の戦い辛亥革命、など歴史の深い場所です。揚子江の橋から巨大なビルディングの立ち並ぶ夜景は圧巻でした。多くのビルにLEDが埋め込まれ、一つのコンピュータで制御されており、まるで街が一つのモニターのようになって夜景を彩っておりました。日本人からするとちょっとけばけばしい感じですが、力強さを感じました。

 学生と話していると、日本の漫画やアニメ、歌手などのことをよく知っていました。すごい輸入しているみたいです。一方で中国の文化は日本に入ってきていないなと感じました。学生に今流行っている中国のポップシンガーなどいないか聞いてみたのですが、普段はアメリカのポップを聞いていると言ってました。

 リー教授、ウェンジンは英語が堪能で、ほぼストレスなく雑談含めて会話できました。学生のリーは英語がそれほど得意ではないのに好奇心旺盛でめちゃめちゃ喋ってきました。単語が見つからないとすぐスマホで確認。私もスマホで漢字の筆談。便利な時代です。