ドイツ生活3ヶ月が過ぎました

 7月になりました。ドイツに来て早3ヶ月。最初の2ヶ月はあっという間でしたが、慣れてきた3ヶ月目は最初の2ヶ月に比べるとゆっくりでした。

 ここ1ヶ月はほぼ実験の毎日で、結構疲弊いたしました。あんまりうまくいかなかったのですが、大変勉強になりました。まだまだ勉強が必要ですが、なんとなくぼやっと方向性が見えてきました。まだ落とし所は見えません。

 現在までのドイツ・キールの印象は大変良いです。研究所・大学の方々のみならず、街の人々も大変優しいです。市役所や外国人局、交通局等の役人の方々も大変対応がよいです。アメリカにいた時のなにやら冷たい感じがまったくない。アメリカにいた時の冷たい印象はこちらの英語力の問題だったかもしれませんが・・・。アメリカの経験で西洋の生活文化にある程度予備知識を得ていたことも、今回の海外生活を楽にしているかもしれません。あと、せっかく海外生活しているのに日本人とばかりつるんでいては意味がない、とかいう考えは無駄なストレスを生んでいたことをアメリカで学びましたね。結局アメリカでも最後は毎日妻が作る日本食を食べ、多く日本人と付き合っていました。日本人ともつるみつつストレスなく自然としていれば、勝手に現地の人々とのコミュニケーションも広がる、と思います。

 現在はうまくいかないなりの実験データを処理しつつ、次の論文に取り掛かっております。の合間に、またしても日本人のオペラ歌手の方のつてで安いチケットを手配してもらってオペラに行ったり、日曜夜の中国人グループとのバドミントンを楽しんだりしております。自炊のスキルがなかなか上がってきておりまして、手を抜くときはスパゲッティーにバジルペーストをかけるだけ、あとサラダ、とか、うどんにめんつゆ、のみ、とか、手の込んでいるときは、カレー、トマトスープ、肉じゃが、水炊き(酢醤油+みりんの手作りポン酢で)といったものを作ります。次はサーモンのホイル焼きにチャレンジだ。肉を腐らせたり、野菜をダメにしたり、なかなか一人分を計画的に処理するのは難しいです。できるだけ使う皿を減らして、皿洗いの負担を軽減する配慮などもできるようになりました。ビールは1日1本、あとワイン二杯ほど。当初のワインがぶ飲みはなくなりました。

 歯医者は通いになりました。ま、いつものことである。よりによってドイツで悪くならなくても、と思うかもしれませんが、ネタとしては美味しいです。

 で、昨日、日本の共同研究者の方から、申請していた新たな科研費が採択された旨、通知がきました。めでたいです!なかなかでかい研究費で、5年間続く大型プロジェクトです。一般に最初の申請ではなかなか採択されず、何度もチャレンジして3,4回目で採択となるような研究費なのですが、本プロジェクトは最初の申請でめでたく採択です。すばらしい!言い損ねていましたが、他にも分担研究者(研究代表者が別の人)でこの春に採択された科研費もありました。また、メンバーに入れてもらった学内の3大拠点プロジェクトも採択となりました。いやめでたいです。