日本の運転免許の翻訳

 ドイツで6ヶ月以上滞在して自動車の運転を希望する場合、日本の運転免許をドイツの運転免許に試験なしで書き換えてもらうことができます。6ヶ月のうちに手続きをして、1年以上有効期限が残っている必要があります。

 必要な書類は、住民票、日本の運転免許のドイツ語訳、パスポート、くらいだと認識しています。ひとまず日本の運転免許をドイツ語に翻訳してもらう必要があります。ドイツ大使館?のホームページ(日本語)によると、在ドイツ日本大使館、ADAC(ドイツのJAFみたいなやつ)、資格を持った翻訳者で翻訳してもらえるということです。実はこの翻訳は国際免許と同等の効力を持ち、6ヶ月間レンタカーなどを借りて運転することができます。ということなので、日本で国際免許を作ってきませんでした。

 少し前に、日本人の方から駅前に翻訳してくれるところがある、と聞いていたのですが、ADACがキールにもあり、そこでもできるはずだと思って、まずはADACへ行ってみました。自転車で15分くらいでしょうか?先日の巨大ショッピングモールの手前にあります。オープン時間より5分ほど早く到着。時間通りにオープンして一番客で入ります。

「おはようございます。ご用件はなんですか?」

「運転免許を翻訳して欲しいです。」

「じゃ、上の階のホニャララへ行ってください。」

ということで、上の階のほにゃららに行くと、机があり人が待機している。

「運転免許を翻訳して欲しいです。」

「ひとまず、運転免許を見せてください。」

「・・・。」

「あー、これはダメですね。うちではできない言語です。駅前に翻訳会社があるのでそこでやってもらってください。」

あれ、結局駅前の翻訳会社になりました。

その足で翻訳会社へ。開店10分前に着いて、ぼけっと待ってました。時間通り開店。2番客として入りました。

「運転免許を翻訳して欲しいです。」

「わかりました、59ユーロですよ。」

「カード払いできますか?」

「いえ、できません。少なくとも半分は置いて行ってもらって、出来上がりを取りに来るときに残りを払うか、銀行も目の前にありますし。」

「わかりました、銀行でお金おろしてきます。ちょっと待っててください。」

「もちろん」

信号渡ってすぐに、契約銀行の支店がありました。ATMでお金を下ろそうとすると、暗証番号が違います、と言われます。あれ?オンラインバンキングの暗証番号と同じじゃないのかなー、繰り返しやってるうちに

「あなたのカードはロックされました。」

あ、やっぱり。で、人と対面で対応してもらえるコーナーに行きました。

「暗証番号がわからなくて、ロックされてしまいました。」

「これは、本店に行かないとロックを外せません。」

・・・。はい。

仕方なく翻訳会社に戻ります。

「暗証番号がわからなくて、お金を下ろせませんでした。」

「いくら今ありますか?」

「15ユーロしかないです。」

「あなたならそれでいいです。必ず取りに来てくれそうですから。ときどき発注だけして取りに来ない人がいるので、事前に半分もらうようにしているのです。」

助かりました。信用のある顔のようです。

「月曜にはできると思います。電話しますので。」

「ありがとう。また。」

 はい、次は銀行本店です。ちょうどよく待っている客はゼロ。すぐ対応してもらえました。

「暗証番号間違えてカードがロックされてしまいました。」

「こちらでロック解除できます。」

「暗証番号は5桁ですよね?」

「いえ、4桁です。」

「契約のときに自分で決められたんでしたっけ?」

「そのはずです。なにか思い当たる番号はありますか?」

「うーん、覚えてないです。がちょっと試してみていいですか?」

「はい、ダメだったらリセットのための仮パスワードを郵送しますね。」

・・・、ダメでした。

ということで、銀行から仮パスワードが郵送されて、それでATMに一旦入力した後、一度だけ、自分で暗証番号を設定できるようになるそうです。まだ、手元に現金があるので大丈夫ですが、もっと早めに確認しておくべきであった。