今年も師走を迎えました

 気がつけばあっという間に今年も最終月。師走です。畏ろしいことですね。
 昨日、なんとか締め切り間際の論文を一本書き上げまして、英文校正に出しました。これからもう一本書きます。締め切りまであと5日。半分くらい書けているし、日本語だから、なんとかなるでしょう(か?)。
 今月は半ばに恒例の米国地球物理学会に行きます。発表日は月曜初日ですが、米国を出るのは週末の土曜日。安い航空券を購入するのに例年プログラムが公表される前に取らねばならないので、どうしてもフル参加になります。おかげでその週末にある地質学会四国支部には出られません。
 今最大の懸念は学部改組に係る書類作りです。現在世に言う地方国立大学は改革の嵐に飲み込まれています。我が一地方大学も例に漏れず、学部の垣根を越えた改組が全学的に進んでいます。最後は我々理学部です。カリキュラム、シラバスなど、設置審査、過程認定に係る書類を大量に準備する必要があります。なにぶん初めての経験なので、聞きなれない事務的専門用語をさらさら受け流しながらやっております。ある程度はこれまでの資産を引き継ぐことができるのですが、全くゼロから書き起こすものもあります。改組とはかようにエネルギーのいることですね。
 実際この結果よくなるのかどうか、不安なところもあります。改革をしているというとハタから見ると頑張っているように見えるようで、意外な高評価を外の人から受けていることに気がつきます。一方で、内部には根強い反対論もあり、賛否両論であります。何かをなすには賛否両論を聞く必要がありますね。では、結果として良くなるのかどうかといえば、それは人、ですね。今のメンバーは社会学的に奇跡的な集まりで、私からみるとありえないくらい信頼できる方々です。人の話を聞く、意見を言う、このような議論の場で、我々は互いを尊重し、限られた条件の中でも前向きであると信じることができるメンバーです。ここに新たなメンバーが入り、一気に倍近い所帯になります。引き続きこのような信頼感を継続できるか、普通はありえないことなので、心配です。