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高校生向け科学者体験

 おとといと昨日と、高校生向けの科学者体験という企画に講師として参加しました。
 といっても、大学側から簡単な内容を提示して、希望する学生が直接来る、という形でした。希望者がおらず開講しないものもあったのですが、有り難いことに私のところには4名希望者が来てくれました。
 企画によると、将来科学者を目指す高校生に向けて、大学の誇る教授陣が直接科学者体験を提供することになっておりました。来た学生はやや静かな感じの子たちでしたが、教えるとキュキュキューっと吸収が早く、楽しかったです。
 まずは、研究の流れ、と言った感じで科学の一般論的なことを話しました。とりあえず、仮説を立てろ、と。仮説を立てるためには勉強が必要だよ、と。
 で、とりあえず、高知はどうやってできたのか考えてみよう、ということで、今の知識で考えられることを言ってみよう、っていうと、まずもうすぐにプレートに押されて盛り上がった、って言われてしまうという。
 「う、うんそうだね、他には?」
 というと、火山、中国から割れた、巨大モグラが掘った、海が引いた、などなどが出てきました。
 その後、いろいろ勉強してどうも高知はプレートに押されてできたようだ、ということになりました。
 それじゃ、高知の地質からプレートが押してできた痕跡が見られるだろう、という仮説を立てて、それを調べることにしました。ということで、手法が出てきます。手法は地質構造を測る、です。で、構造とは何か、どうやって測るのか?どうやって表示するのか?といったことを学んで初日は修了。

 二日目は実際に現場にいって、地質を学びつつ地質構造の測定。現場は横浪メランジュです。高知の地質がいかにすばらしいかをちりばめつつ、最近の沈み込みプレート境界地震の地質的な進展も交えて、紹介しました。で、地質構造の測定。暑かったです。途中、うちの学生がサンプリングしているのに出くわしまして(許可おりてます、学生がいたのは仕込みではないです)、帰りはサンプル運びも手伝ってもらいました。
 で、大学に戻って測定データをとりまとめ、結果をみました。この結果を元に議論、ですね。果たして仮説は正しかったのか?すると、横浪メランジュで測った地質構造は現在の南海トラフの方向とは一致していませんでした。これはどうしたことか?仮説が違うのか?手法の問題か?結果の解釈が間違っているのか?と、いろいろ考えながら終わりました。

 なかなか面白かったです。高校生にはちょっと難しかったかなぁ、と思いますが、初めてにしては思いのほか良かったと思います。もう少し流れを整理して、まとめておいてもいいな、と思いました。また次の機会があれば、もっと良くなると思います。