おとといの夕方からコア試料が上がり始め、夜から試料の分析が始まりました。夜は僕らのシフトです。これまでテック(技術補助員みたいなひとたち)から分析機器のレクチャーを聞いていたのですが、実際にやってみるといろいろ細かいところを忘れていたりして、何度か聞き直したりしながら、だんだん慣れていきました。
 最初の掘削地点では深度100m程度採取しまして、だいたい10m単位で分析ルーチンをまわしていくんですけど、その最初の10mが終わったところで、シフトが終わりました。
 今回はトータルで3000mほどコアを採取する予定です。このルーチンを40日で300回やった上に4つの掘削地点のレポートも完成させなければなりません。レポート作成には3日間ほどかかると思われるので、それだけで12日間。残りの28日で300ルーチン。一日で10ルーチンほど。半分のシフトでは5ルーチンほどまわしていかねばなりません。ルーチンが回る速度よりも掘削速度の方が早いので、どんどんコア試料はたまっていきます。
 昨日の最初の分析ルーチンでは、一つ一つ作業を確認しながらやったので、かなりゆっくりでした。あと自分のチーム(物性スペシャリスト)だけでなく、堆積物記載、構造記載、年代測定、古地磁気測定、間隙水化学分析、有機物分析、などなど総勢30名の研究者の半分が昼夜のシフトごとに動いていて、試料を次々と流していかねばなりません。どこかで止まるとあとが詰まるポイントがあったり、その辺の確認でしたね。
 前回の記憶でもご飯はあまりおいしくなく、期待していなかったのですが、直前にJRに乗った先生にふりかけが重宝すると聞いたので、たっぷり持ってきました。お米(長粒米ですが)はほとんど毎回食べられるのですが、ふりかけをかけるとかなりおいしい!かけないと食べられたもんじゃない。ついでに持ってきたお茶漬けもかなりおいしい!そういう日本食を挟むと、船上の欧米風の食べ物も受け付けられるという効果もありました。いや、助かりました。