すごかった沈み込み帯地震発生帯国際シンポジウム

 先週一杯,地元高知で沈み込み帯地震発生帯国際シンポジウムが開かれました。国内から80名,海外から40名が一同に会して,沈み込みプレート境界地震発生帯の最新の研究成果が様々な分野から発表されました。本分野におけるまったく世界の最高の頭脳が集結。おそろしいです。
 直前に神奈川で南海トラフ掘削計画の委員会があり,それに参加するために事前に来日していたハロルドに,高知に早めに来てもらってプレ巡検に行きました。ハロルドは僕が米国留学していたときのの受け入れ教員で,ホームパーティーとかで家族同士の付き合いがあり,今回の来高で,うちの嫁と娘も飲み会に参加し,3年ぶりくらいに再会しました。うちの娘が大きくなっていたので,びっくりしてました。
 会議はびっしり二日半。口頭発表は本当の重鎮だけ。かなり上のミドルクラスの研究者がポスター発表するという非常に贅沢な会議でした。示唆に富む内容ばかりで勉強になりました。チェックするべき論文がかなり増えてしまいました。
 会議の後は一日半の巡検。四国の地質はすごいです。総勢80名強の大巡検。これまで経験した巡検で最大だと思います。地球物理学系の参加者も多々いたのですが,みなさん熱い議論をしていて,これまた大変刺激になりました。
 巡検最終日に高知に残った方々で打ち上げをやったところ,ハロルドとその仲間たちやうちの学生などが合流して総勢15名の国際飲み会になりました。見てみるとこれまで学生が読んで来た論文の執筆者たちばかり。重鎮Rick Sibson, 若きエースDemian, 付加体の先駆者Tim, 物性のHarold, 熱問題のBobなど,すごいメンバーです。学生に彼が何々の本物でー,彼がそれそれの本物でー,と説明すると,おぉー!とびっくりしていました。高尚な論文を読んだあと,それを書いた本人が目の前で酒飲んで笑ってたらびっくりしますよね。しかも英語で話しかけてくる。いい勉強になります。
 この一週間,大変充実していました。これから籠ってたまった仕事を片付けなければなりません。