2019年仕事始め

 明けましておめでとうございます。

本日から仕事始めです。

英語論文レビューと秘密の仕事の締め切りが早々に迫っております。

財団系の研究費申請の締め切りが2月上旬。

学会講演要旨の締め切りも同じくらい。

卒論締め切りも同じくらい。

 

あーありがたやありがたや。

 

今年も頑張って行きましょう!

良いお年を!

 本日、仕事納めです。明日の12/28と来年の1/4は全学一斉休業となり、仕事始めは1/7の予定です。

 今年はどんな年だったかな?2月下旬にニュージーランド二往復、二ヶ月の国際掘削船乗船、5月千葉、6月ハワイ、9月札幌、12月ワシントンの学会、その他小さな出張、8月三波川巡検、9月室戸授業巡検、11月のドンとの野外調査、などいろいろ外へ飛び回りました。市民大学、シルバー大学、高校、その他の講演。論文は主著が二本、共著が三本通りまして、現在は共著論文二本投稿中です。なかなか充実した一年でした。

 一番そわそわしたのが、科研費の作文と卒論指導です。いい経験になりました。

 来年はどんな年になるでしょうか?

 みなさん良いお年を!

米国で日本をアピール

 米国での最後の夜。雨が降ってました。待ち合わせた店がいっぱいで、店の前でどうしようかみんながわいわいやっていた時、タバコが吸いたくなって裸の街路樹の下でタバコを吸いだしました。すると、その店のちょっと横の窪んだ屋根のあるところから、

「おーい、こっち来なよー。」

と呼ばれました。知らない人。ただの地元の人。だがしかしタバコ仲間です。

「おー、ここはいいですね!」

と言って合流すると、

「おい、お前、何使っているんだ?」

と私の手元を指差して聞いて来ます。

え?っと思って手を見ると、いつもの携帯灰皿を持っています。あまりに自然なことなので、そう言う姿勢でタバコを吸っていることすら気にしてませんでした。

「あ、これね、It's Japanese style!」

「日本ではみんな使っているの?」

「いや日本では外で吸うことすら難しいんで、あんまり使ってないかも。」

「そういえば思い出したわ、ワールドカップのロッカールームを日本チームがきれいに掃除して帰って行ったってな。日本人尊敬するわ。」

「ま、普通です。」

「その灰皿の使用は法で定められているのか?それとも文化?」

「法では強制されてないです。文化ですね。」

「すごい!こっちでは売ってない、俺はどうすればいいんだー。」

 

ってな感じで、期せずして日本人アピールしちゃいました。

帰国してまた東京の奇跡

 こないだ日曜日の夜に帰国しました。6日に日本を出てまずはシカゴ経由のステートカレッジへ。先月高知で野外調査を一緒に行ったペンステート大学のドン教授のところを訪問しました。共同研究打ち合わせです。学生のモーガンのサンプルを高知コアセンターで分析し、そのデータの解析方法などの議論、別の断層年代の共著論文を準備中で、その解釈の議論などを行いました。

 で一緒に車でワシントンDC入りしたのが土曜日だったかな。翌日日曜日昼からヒクランギ航海の速報ワークショップ、月曜からAGU本番で、さまざまな発表を聞きました。学生の発表が火曜日、自分の発表が水曜と金曜。で、土曜日の早朝、ドナルドレーガン国際空港からニューアーク、成田、高知と戻ってきました。

  多くの友人と再会し、楽しい学会でした。

 で月曜日、大学へ出勤。事務処理をやりました。もちろん昼休みのバドミントンも楽しみました。夕方から学科の鍋パーティーがありまして、美味しい鍋を食べながら、学生とお話ししました。ですが翌日朝一の出張のために早々に退散。お酒も飲まずに帰りました。妻が驚いてました。

 昨日の火曜日は、5時半起きで朝イチの飛行機。東京です。石油系の会社で分析ソフトウェアのワークショップに参加しました。午前中は講師と一対一のレクチャー、午後は研究事例発表会、夕方から懇親会。信州大の先生が北大の大先輩で私の指導教員にテーマをもらって卒論やったらしく、「君の兄弟子だよー!」ということが判明いたしました。楽しく懇親会が終了したのが夜7時半ば。

 終わる時間が不明だったので東京の卒業生たちに連絡してなかったのですが、試しに東京駅の近所に職場がある卒業生にライン出したら、なんと別の卒業生と食事の約束をしており、ちょうど東京駅に向かっているという!そんなことあるんでしょうか?!すぐ合流して久々の再会を楽しみました。

今年も終わるなぁ

 12月。師走。一応教員です。

 明日から米国出張です。毎年恒例の米国地球物理学会に参加することがメインの目的ですが、その前に先日高知に来た米国の研究者と研究打ち合わせがありまして、ちょっと早めに行きます。まずはシカゴに飛んでそこから国内線でペンステート大学へ。週末にその米国研究者とワシントンDCまで車で行く予定です。今年の学会はワシントンDCで開かれるのです。楽しみです。

 今回は口頭発表が二回。まだ準備終わってません・・・。

 

 さて、前回予告していた大学教員の社会貢献について、です。毎年新年度は、大学の教員評価のための書類を書かねばなりません。昨年度の業績をまとめるんですね。その業績が研究、教育、社会貢献に分類されています。

 大学教員の社会貢献の一つは、学会運営などです。学会の代議員、役員、セッションコンビーナ、座長などがこれにあたります。

 もう一つはなんといっても研究普及活動というか一般講演会などですね。今年は、市民大学、シルバー大学、高校などでの講演、企業向けの巡検案内、学校防災授業などがありました。

 ほぼほぼ高知県民向けなので、高知にいかにすごい地質があるのかをお伝えするのが第一の目的です。なるべく分かりやすく!と思ってやってます。プレートテクトニクスとか付加体とかメランジュとか、ま、基本的なところを勉強していただく必要がありまして、それでもって高知の地質がその中でどんだけすごいのか!をお伝えしています。

 講演が終わると、楽しそうですねー!とよく言われます。はっきり言って、講演会で話すのは大変楽しいです。

 先日はちょっと年配の方々にお話ししたのですが、質問で「大学の研究費が減っているというのはどうなのか?」と聞かれました。すると他の聴衆の方の目つきが変わって、会場の集中力が上がりました。大変驚きました。いわゆる大学から支給される研究費は減少の一途であり、競争的研究費を獲得しないともはや何もできない。競争的研究費を獲得するためにはコンスタントに業績を上げねばならない。短期的視点の研究が増える。また、人員に余裕のある巨大大学に競争的研究費は偏る傾向がある。すなわち研究費の裾野が狭まり、ある一点の高みがより高くなるような分配がされている。いずれぽきっと折れるのではないか?日本では裾野が広い時代の研究が現在日の目を見て多くのノーベル賞を受賞している。現在の研究費の配分方法では、未来を見据えたノーベル賞級の研究はしにくくなっているのではないか?とまくしたてました。

 単に研究の基礎的な内容をお伝えするだけでなく、大学研究業界以外の人たちに、日本の研究の実情をお伝えすることも大切だなと思いました。大学で学んだことは社会では役立たないと言われ続けておりますが、一方で大学は人を育てるところなのだから哲学的にやってもらって構わないという方々も多くいることを知りました。大変勉強になりました。